COE【カップ・オブ・エクセレンス】とは

COE【カップ・オブ・エクセレンス】は、その年に収穫されたコーヒーの中から最高品質のものに送られる賞で、中南米を中心に各国で コンテストが行われています。
国内予選を勝ち抜き、国際審判員により風味・品質に焦点を当て、ユニークで稀有な『最高のコーヒー』として87点以上を獲得した、わずかなコーヒーだけに称号が授与されます。
雑味がなく、際立つ最高品質のコーヒーだけが持つ特有の風味、口に含んだ量感、心地よいアロマと、活き活きとした甘さが引き立つフレーバーを兼ね備えています。
2022エチオピアCOE「アエレ農園」

シダマ州のベンサ区、シェンタワネ村にあるアエラ農園。 74158種をアナエロビック・プロセスで処理しており、コーヒー 産業の進歩と経済的貢献のため、今回初めてカップ・オブ・エクセレンスに出品し、見事入賞した農園です。ミディアムロースト(浅煎り)に焙煎し苦みを抑え、アナエロビック(嫌気製法)が醸し出す独特な香りと酸味、特にフルーティな甘みは秀逸です。
【アナエロビックファーメンテーション(嫌気性発酵)とは.】
コーヒーの生産処理の際に起こる発酵がフレーバーに影響している、ということが明らかになってきた近年、新しい生産処理方法として考えられたのが、嫌気性発酵です。 ミューシレージが付いたパーチメントコーヒーを、1つのタンクに浸けて密閉。15~18時間の密閉状態を作り、ミューシレージの酵素反応によって発生する炭酸ガスの圧力によって、パーチメントコーヒーの中に通常以上のミューシレージ成分を浸透させることが狙いです。それによってミューシレージの糖分が豆に浸透するといわれています。アナエロビック+MOSSTと呼ばれるコーヒーチェリーから作られた液体につけて2度目のアナエロビックを行う特別なコーヒーです。
オレンジジやほかのフルーツの味わいが感じられ、フレッシュで明るい柑橘系のアロマが特徴です。
《カップコメント》
ブラックティ、ダージリンティ、ブラウンシュガー、チェリー、オレンジ、レッドアップル、ベリー、シトラス、ピーチ、グレープ、マンゴー、メロン、フローラル、ジューシー、ダークチョコレートなどなど・・・、
様々な風味が重なり合い、華やかで複雑な印象、透き通る質感に柔らかな甘さが長く続きます
2022エチオピアCOE「アエレ農園」について
- 産地:エチオピア西シダマ州ベンサ区シェンタワネ村
- 品種:75158
- 生産処理:ナチュラル・アナエロビック
- 得点:87.81点(26位)
2022メキシコCOE「ロス・アグアカテス農園」

メキシコ最南、Chiapas州 Tenejapaに位置する農園で最高品質のコーヒーを生産しています。この農園では、バナナやライムの木陰でブルボンやカトゥーラなどの品種を栽培しています。 寒冷な気候により当初は収量が低かったものの、生産プロセス全体を見直し、増収を達成しています。また、さらなる品質向上のため新たな処理方法のトレーニングを行っており、新しい品種の栽培にも着手しています。また、フェアトレードインターナショナル認証とオーガニック認証 (CERTIMEX、NOP、JAS、LOOAA)を受けており、小規模生産者として環境に貢献する活動にも取り組んでいます。
【カッピングコメント】
COEコーヒーのクリーンカップと豊かな甘味、特有の風味、アップルやグレープフルーツなどのフルーティーさに加えて、心地よいアロマと活き活きとした甘さが引き立つフレーバーを兼ね備えています。
浅煎りに焙煎して、爽やかな味わいの中にも、フルーティーで軽やかな酸味が上品で、香り豊かなバランスの良いソフトコーヒーに仕上げました。
2022メキシコCOE「ロス・アグアカテス農園」について
- 農園名:ロス・アグアカテス農園
- 品種:ブルボン・カツーラ
- 標高:1686m
- 得点:88.67点(13位)
- 産地:チアス州・テネパパ
- プロセス:ウォッシュド
2022ホンジュラスCOE「ロス・コリブリーズ農園 」

2022年の新作COE、ロス・コリブリーズ農園のパライネマ種を入荷いたしました!
今回のロットはパライネマ種の【ナチュラルプロセス】で、赤く熟した果実のみを収穫しています。収穫後はフローティングで欠点を取り除き、一月半の乾燥期間を設けています。
また、50%は日陰で栽培しており、これが我々の農園のコーヒーをより特徴的なものにしていると考えます。ホンジュラス国立 コーヒー協会(IHCAFE)のスタッフから技術的な支援・指導を受けており、我々のユニークなマイクロクラ イメットを活かしたより高品質なコーヒーの提供を目指しています。
ミディアムローストに焙煎して、香り豊かな柑橘系、プラム、リンゴなどの、フルーティーな香味。豊かな甘味と柔らかなマウスフィールのクリーンで優しい味わいのコーヒーに仕上げました。
2022ホンジュラスCOE「ロス・コリブリーズ農園 」について
- 農園名:ロス・コリブリーズ農園
- 品種:パライネマ
- 標高:1450m
- 得点:87.09点(24位)
- 産地:サンタ・バーバラ
- プロセス:ナチュラル
2022エルサルバドルCOE「ロス・ミラグロス農園」

ロス・ミラグロス農園は、Apaneca-Ilamatepec山脈の標高 1000 m付近にあります。
農園主のSerafin Escobarは3代目で、叔父から受け継いだこの地を10人の息子・娘とともに守っています。
この農園では今注目の希少なパカマラ種とパカス種のコーヒーが栽培されています。
【パカマラ種とは】
ブルボン種の突然変異種で、「パカス」(Pacas)と「マラゴジッペ」(Maragogype)をかけあわせた品種で、エルサルバドル特有の品種です。マラゴジッペのように非常に大粒ですが、パナマ・ゲイシャにも似た素晴らしい香りをもっており、カップオブエクセレンスの品評会でとても高い評価を受け注目されています。
生産量は非常に少なく、とても貴重な品種のコーヒーです。
【カッピングコメント】
シロップのような甘味が秀逸で、ピーチやマンゴー、メロン、アップルなどのフルーティな酸味とフレーバーが口いっぱいに広がります。
これらの香味がバランスよく感じられるように、浅煎りに焙煎しました。
2022エルサルバドルCOE「ロス・ミラグロス農園」について
- 農園名:ロス・ミラグロス農園
- 品種:パカス・パカマラ
- 標高:1000m
- 得点:88.09点
- 産地:Apaneca-Ilamatepec
- ウォッシュド
2022グァテマラCOE「ボンデロサ農園・パカマラ・ナチュラル」

ポンデロサ農園はメキシコとの国境近く、“ウエウエテナンゴ”で最も重要なコーヒー産地でもあるHighland Huehueの小さなエリアにあります。標高1400 mから1800 m、気温20~22℃、 1500~2000 mm/年の降水量と、山岳に囲まれた農園は多様な気候に恵まれ、素晴らしい自然の下で様々なコーヒー品種が栽培されています。
2000年に設立されたポンデロサ農園は特に環境に配慮した農法を実践して、高品質なコーヒー生産しています。 スペシャルティコーヒーのリーディングカンパニーです。
今回は、今注目のパカマラ種のナチュラルプロセスの高品質なコーヒーが入荷しました。
【カップコメント】
浅中煎りで焙煎して、シトラス、ブラックチェリー、ピーチ、アップルなど、フルーティーな香味と甘味と酸味をバランス良く表現しました。
2022グァテマラCOE「ボンデロサ農園・パカマラ・ナチュラル」について
- 農園名:ポンデロサ農園
- 品種:パカマラ
- 標高:1400m~1800m
- 得点:88.1点(13位)
- 産地:ウエウエテナンゴ
- プロセス:ナチュラル