待夢珈琲店新店舗 開店一周年記念行事
また、岡山の名店「珈琲 折鶴」の藤原隆夫氏、九州・福岡のフリーライターで「九州喫茶散歩」などの、喫茶関係の著書を多く手掛けている小坂章子さんにご参加頂きました。
実際には50名を越す応募がありましたが、店のキャパの関係で45名に限定させていただきました。
まず、森光さんの珈琲を淹れるところを拝見し、出来上がりの珈琲を各自テーブルでお飲みいただきました。
その後、飲み終わった方から旧店舗に移動していただき、7:30分よりいよいよ森光宗男珈琲講座が始まりました。
店内は満員で、立ち見が数十名ほど出てしまいました。皆さんには大変ご負担をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。
講座はスライドによる映像でドリップの淹れ方を説明していきました。
「百聞は一見にしかず」
森光さんの語りは、ゆっくりと静かな語りで、一言一言が心より発せられ、聞いている人々の心に響き、珈琲にかける思いと、今迄のキャリアが十分に伝わってきました。
次の日は、私が担当している中日文化センターの「珈琲教室(22名)」に来ていただき、森光さんの「サン・イリガチェフェ・モカ」を、森光さん、大坊さん、藤原さんにご指導いただきながら一杯ずつ淹れて飲みました。
一堂にこれだけの豪華な先生方に指導いただける教室は、世界中どこを探してもないでしょうね。とても貴重で特別な珈琲教室となりました。
岐阜の田舎町にこんなに豪華な方々が来ていただけることは、まさに奇跡としか言いようがありません。
私が所属する会員数380名の「日本コーヒー文化学会」の年次総会は毎年12月に東京の学士会館で行われますが、2014年のメイン行事が、「森光宗男と大坊勝次のネルドリップ対談」でありました。
お二人は2013年から数回博多や東京で対談され、それが本になる予定でしたが、出版が間に合わず、次回の総会に持ち越しとなりまってしまいましたが、全国の何百人の方々が対談を望んでいるほど貴重な企画だったのです。
2014年10月6日、その夢のような対談が瑞浪の地で行われました。今回は森光氏の「珈琲のお話」が中心で、大坊氏や他の方々は一聴衆として参加するということですが、せっかくですので少しだけでも珈琲にかける思いをお話しいただきました。
もともとこの企画は、森光氏と藤原氏に、当店の新店舗に訪問していただくということから始まり、せっかく来ていただけるなら珈琲教室の生徒さん達にぜひ一度会ってい欲しいという私の勝手な思いからこの講座となりました。
森光氏は、私が唯一尊敬している方で、焙煎や技術的な指導を頂いたことはありませんが、私の珈琲店行脚の出会いから、イエメン、エチオピア、ケニアなどのコーヒー生産国にお共させていただき、珈琲に対する真摯な態度、向き合い方や思いなど多くを勉強させていただいた「心の師」であります。
森光 宗男プロフィール
- 1947年
- 福岡県久留米市生まれ
- 1966年
- 県立久留米高校卒業後上京
- 1972年
- 東京・吉祥寺の伝説の名珈琲店「もか」に入店。標交紀氏より5年間指導を受ける。
- 1977年
- 福岡市今泉に自家焙煎コーヒー販売、ネル・ドリップの店「珈琲美美」を開業.
- 1987年
- モカ珈琲その香味の種明かしを求め、イエメン5回、エチオピア6回、インドネシア,ケニア、タンザニアなどの生産地、珈琲の歴史国の視察を重ねている。
- 2009年
- 福岡市中央区赤坂けやき通りに移転。
- 2012年
- 「手の間文庫」より「モカに始まり」出版