ブラジル

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’99 ブラジル珈琲の旅

ブラジルのコーヒー農園視察の旅に行って参りました。日程は、主要産地2カ所(ミナスジェライス州パラナイーバのシモサカ農園、サンパウロ州フランカのジャバローン農園)を見て、それらの輸出港であるサントス港、コーヒー博物館、コーヒー鑑定所、旧コーヒー取引所、など全行程4000kmを移動しました。
ブラジルは、思っていた以上に遠くて大きな国でした。
ブラジルの上質コーヒーは、以前はサンパウロ州産のサントス・コーヒーといわれていましたが、今日では完全にミナス州産のコーヒーが最も上質で良質といわれるようになりました。特に、待夢珈琲店が使用しているカルモシモサカ農園(下坂 匡氏所有)のミナス州パラナイーバ地区のコーヒーは最も評価が高く注目されています。高度1,200メートルの朝霧が出る(霜は降りない)高地で、鶏糞による有機肥料によって育てられたコーヒー・チェリーを、天日乾燥によって手間暇かけて大切に精製し、香り、味の秀逸なコーヒー生豆として日本に輸入され、当店に入荷しているのです。
この研修旅行で、ブラジルの現状と全貌を自分自身の目と足で体験、勉強できたことはとても有意義でした。誠にありがとうございました。
今回、下坂氏の配慮により2種類のプレミアム・ブラジル・コーヒーを買い付けることに成功しました。又、私に「アデマール」(有名な領主の名前)という光栄なブラジル・ネームもいただきました。

ブラジル珈琲について

(1)ブルボン・ピーベリー
コーヒーの豆は、普通一つの実に2ヶ入っています。
しかし、ごく稀に木の枝の先端に1ヶだけしか入っていない丸い豆(ピー・ベリー)ができる事があります。木の先端にできるので、太陽の日差しを沢山浴び完熟度が高く、とても甘くて香り豊かなコーヒーになります。
しかも、今では幻とさえいわれているブルボン種です。
●甘味が強く感じられるように中煎りに焙煎いたしました。

(2)ブラジル・ナチュラル
普通コーヒーの実は、赤実になってから摘み取り乾燥します。しかし、赤実になっても摘み取らず、樹になったまま自然(ナチュラル)に黒くなり枯らす(乾燥)、樹上完熟という精製方法があります。ブラジルでは最もおいしいコーヒーといわれていますが、木の栄養が最後まで吸い取られるので、次の年に実がなり難く、隔年結実となってしまします。
安定した収穫を確保するには、倍の労力と畑と資金が必要になるので、殆ど栽培されることは無い逸品です。

ブラジル珈琲 PhotoAlbum

  • カルモ・シモサカ農園
  • コーヒーの赤い実
  • カルモ・シモカサ農園主、下坂 匡氏と私。
  • パラナイーバにある、コーヒー鑑定所。
  • ブラジルコーヒーの父といわれている「フランシスコ・デメロ・パリエッタ」の像。(コーヒー博物館内)
  • サンパウロ州フランカのジャバローン農園。
  • サンパウロにある、旧コーヒー取引所。
  • カルモ・シモサカコーヒーは、サントス港より輸出されます。(シンボルマークのコーヒーの麻袋を背負った男の像)
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