令和元年の穂高連峰
いつもありがとうございます。いよいよ新しい時代「令和元年」が始まりましたね。
当店も42年の歴史の中で、時代の波を反映し「全面禁煙」「働き方改革」など・・新しく営業形態が変わりました。お客様にさらなる良い空間や時間、商品をご提供できるように精一杯努力してまいりますので今後ともよろしくお願い申し上げます。
GWは最後のご奉公として4月24日から5月7日まで2週間休みなしで開業しました。最終日の7日火曜日は、月1回の中日文化センター栄での珈琲講座でした。午前10時30分~12時までの講座で、15名の生徒さんが受講されています。
月一回、4月から9月までの6回講座で、今年の9月で10年目を迎えます。10年を機に、今の平日午前の時間では限られた方しか受講できませんので、会社勤めの方も気軽に参加できるように夜(18:30~20:00)の講座に変更しようと考えています。
近年、ペーパーフィルターやコーヒーメーカー、ドリップパックのおかげ(?)で、自宅で気軽にレギュラードリップコーヒーを淹れて飲む方が増えてきました。インスタント(ソリュブル)コーヒーや缶コーヒーを飲んでいた方々がレギュラーコーヒーを飲むようになったのですから、私自身はとても良い事だと歓迎しています。
レギュラーコーヒーを自分で淹れて飲むと、もうインスタントコーヒーや缶コーヒーには戻れません。むしろ、ほとんどの方はもっと良い香りや味を求めて、本格的にレギュラーコーヒーの淹れ方に興味を持つようになります。
そこで、ネットなどで検索して、もっと美味しいコーヒーが淹れられるようにと、ミルやドリッパーなどを買って自分で工夫をして楽しむようになるのですが、基本を理解していない方は、毎回淹れるたびに香味がまったく違いますし、薄かったり雑味だらけのコーヒーになったりもします。
しかし、一週間に一度くらいになぜか偶然美味しいコーヒーが淹れられるので数回淹れればいつか美味しいコーヒーが毎回出来るようになると勘違いしてしまいます。何とか美味しくなるようにと自分でいろいろ工夫をするのですが、工夫すればするほど余計に訳が分からなくなってしまうのが実情のようです。
4月に瑞浪教室の基本編に参加された新しい20名の生徒さんに、「日頃淹れている淹れ方でまずは淹れてみてください」と点てさせると、全員が滅茶苦茶な淹れ方をし、一人として基本にのっとった淹れ方をする方がいません。なかには「よくぞこんな淹れ方を思いついたものだなぁ」と、びっくりする様な淹れ方をする方もお見えになったりもしてとても勉強になり楽しいです(笑)。
もしこの方たちが教室に参加していなかったら、ずっ~とこの淹れ方で淹れて飲み続けるのですよね。考えてみるととても怖いことですし、せっかくのレギュラーコーヒーがもったいないように思います。
私の珈琲教室は基本編を6回受講するだけで基本のすべてが学べます。基本がわかると自分流に応用できますので、受講後はどんなコーヒーでも淹れる事ができるようになる、まさに「目からウロコの珈琲教室」なのです。
難しい教室ではありません。たのしい教室ですので多くの方にご参加いただき、自宅で手軽に美味しいコーヒーを楽む方が一人でも増えればいいと思っています。
帝国ホテルからの穂高
ホテル内のカフェのシンボル 「マントルピース」
GW後には3連休を頂き、気分転換と休養(?)をかねて上高地へ行って参りました。
この4年、毎年初秋に訪れるのが年中行事になっていましたが、今年は穂高連峰に残雪が残っている景色を観ようと春に出かけました。毎年宿泊するホテルは「上高地帝国ホテル」です。私には似合わない(笑)高級ホテルではありますが、一年に一回の贅沢として楽しんでいます。
初めて宿泊した時のスタッフの素晴らしい接客とサービスに感動して毎年勉強のつもりで来ています。気遣い、言葉使い、笑顔など、どれをとっても温かみのある対応で、まるで家族のように自然に溶け込むサービスに本当に感心させられます。これらの接客、サービスに関しては、私達、珈琲店、喫茶店との共通部分が多くとても勉強になります。
また料理の味、質も素晴らしく、日頃食べることのできない上質な「食事時間」を過ごすことができます。部屋のベランダからは穂高連峰が一望でき、空気が澄んでいて様々な野鳥の声がこだまして、何もしなくてもその空間に身を置くだけで四季を感じ心が癒されます。
ここに来た時だけは急がずゆったりとした「自分時間」を愉しむようにしています。気が向けば梓川沿いを散歩してもいいですし、近くの露天風呂に浸かるのもいいですし、ホテルのカフェテラスで絶品のカマンベールチーズケーキを頂くのも良いです。
ネルドリップでブラジルCOEコーヒーを淹れる
しかし、コーヒーだけは私の口には合いません(笑)ので、カフェでは紅茶を頂き、コーヒーは自分で持っていった珈琲豆をネルフィルターで淹れて飲んでいます。ネルフィルターはかさばらずに何度も洗って使え便利なので旅行にはもってこいですし、何より味も香りもいいのです。
今年は、最近入荷した「ブラジル サンタリタ COE」を持って行って3回ほど入れて飲みました。自然の天然水をくみ上げた軟水で、オークション(品評会)で入選した最高のコーヒーを淹れて飲むのですから、最高に美味しい「珈琲時間」が楽しめました。
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≪ブラジル サンタリタ カップ・オブ・エキセレンス≫
コーヒー生産量世界一のブラジル。その中でも高品質のコーヒーを生産するセラード地区ミネイロの香り豊かな最高級のナチュラルコーヒーで、完熟豆の実だけを収穫、精製し、COEオークッションで13位に入賞したコーヒーです!カッピングポイントは89.26と、素晴らしい点数を獲得しました。
手間暇惜しまぬ天日乾燥精製法で、丹精込めて育てられた高品質の豆は、ブラックチェリー、ピーチ、マンゴーのフルーティな香りと甘味を感じます。雑味の一切ないクリーンカップの逸品です。四季の中にあって、初夏を感じさせてくれるさわやかな味わいの珈琲です。
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夜は満天の星に照らされて深い眠りにつきました。
さて、令和元年。
ちょうど「働き方改革」の年でもあり、待夢珈琲店も営業時間等を変更して働き方改革をいたしました。まだ2週間しかたっていませんが、これからは連休を利用して、全国カフェ行脚も再開したり、全国にいる珈琲の仲間に会いに行ったり、様々なライブやコンサートなど、今までできなかったことをたくさん経験していこうと思っています。
すべては、さらなる上質な「店時間」を皆様に提供していくために、前以上に努力精進し自分を磨いてまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
