アウトドアでコーヒーを楽しもうPart2 アウトドアでコーヒーを楽しもうPart2
アウトドアでコーヒーを楽しもうPart2

アウトドアでコーヒーを楽しもうPart2

更新日:2025年1月28日
くるくる

いつもありがとうございます。
体調不良によりしばらく投稿が出来ずに大変申し訳ございませんでした。

アウトドアブームが続いています。
夏だけではなく、四季折々の楽しみ方がありますので、一年を通して楽しめますね。
最近、自宅でコーヒーを焙煎して楽しむことを趣味にする方が増えてきました。
一昔前までコーヒーの焙煎は、珈琲屋のプロの技で、経験と特別な技術と感性がなくてならないと考えられていました。
私が40年ほど前に焙煎を始めた時は、先人の方に「焙煎10年、抽出10万杯で一家言をなす」と言われました。
今の若者にそんなことをいうと、相手にされなくなるか、笑われてしまう時代になりました。
確かに昔は焙煎機も欠点だらけの焙煎機がほとんどでしたし、焙煎の本や情報はほとんどありませんでしたので、自家焙煎店で修業するか、自己流で覚えるしかありませんでした。習得するまでにたくさんの時間とリスクを要しました。また、昔コーヒーは焙煎すれば何でも売れる時代でしたので、なるべく少ない燃料でたくさんの豆を焙煎することが優先され、味は二の次でした。
そこで味を優先的に求めた自家焙煎珈琲屋の焙煎士が全国で有名となり人気を博し、コーヒー専門誌などに紹介されました。

近年、焙煎機の進歩は目まぐるしく、熱源も、ガス、電気、遠赤外線(石や炭)、はたまた水素焙煎などもあり、内外問わずに各メーカーが独自の理論で、いろいろなスタイルのコーヒー焙煎機を販売しています。
コンピューター管理のAI焙煎が出来る時代もすぐそこまで来ています。

簡単な焙煎機が開発されたおかげ?や、自家焙煎珈琲店開店コンサルタント業者などの出現によって、近年、多くの若者が「自家焙煎豆売り店」を出店するようになりました。
誰でも手軽に自家焙煎店を開業できるので、一市に数店は自家焙煎珈琲屋が出来ています。
しかし、誰でもが手軽に開業できる過当競争の中で、コーヒー焙煎を生業として継続していくことは、数ある自家焙煎珈琲店の中でも、特徴を持ったオンリーワンの店として多くのお客に認められなければ続けられませんが、プロの技術習得を売り物にできるコーヒーが完成、定着するまでには多くの努力と時間と根気と感性と生活するだけのお金を要します。
そして、少しの「運」が・・・。

裏見せ

しかし、焙煎を趣味として割り切れば、それはそれで気軽に誰でも楽しめる良い時代となりました。
今は、焙煎の手引き本もたくさんありますし、生豆もネットで気軽に買えますし、情報も豊富で、家庭用の小型焙煎器も本当に多くの種類があります。しかし、あまりにも情報が多すぎて、経験の少ない趣味で焙煎されている方にはかえって何が良いのか迷ってしまいますが・・・。

私もたくさんの小型焙煎器(サンプルロースター)を持っていますが、それぞれ一長一短がありますので、一概に何が良いかはいえませんが、焙煎を習得したいとお考えの方には、一番シンプルな銀杏煎り器で手振り焙煎をお勧めいたします。手振り焙煎は10分以上一定のスピードで振り続けないと焦げてしましますので、集中力と体力と継続する根気が必須条件となりますので誰にでもできるという訳にはいきませんが、豆の進行具合を目で色づきを観て、鼻で香りを感じ、耳でハジケル音を聞き、手で豆の重さの変化を感じ、人間の五感を使って豆の焙煎の進行状況が把握できます。また、排気は自然排気ですので、深煎りにしても煙がこもるようなことがありませんので焙煎だけに集中できます。
手振り焙煎で、毎日一年間焙煎し続けると全体像がおぼろげながら見えてきます。

一年も?と思われるかもしれませんが、日本には春夏秋冬があるため季節と共にある焙煎を知るには大切な期間なのです。大変な作業ですが、後々この一年の経験は大切だという事に気付くのです。
近年はお手軽にできる小型焙煎器がたくさん発売されていますので、多くの方はそちらの焙煎機を買って簡単に趣味としています。趣味とするならばそれらの焙煎機を使用するのも悪くはないと思います。
焙煎は私もそうだったように、自分で豆が煎り上げると、味や香りはともかくとし、それがうれしくて焙煎にはまります。また、何十回も焙煎すると、偶然⁉美味しいコーヒーが煎り上がるときがあり、何か特別な技術を習得したように錯覚します。しかし、焙煎技術は味の再現性に重きを置きますので、次に焙煎すると全く違った味になってしまいます。
良いも悪いも楽しむのが趣味の焙煎ですから、それはそれで楽しんで頂ければいいのです。

という事で、焙煎は趣味としてだれでも気軽に楽しめますので、キャンプなどのアウトドアでも最小限の道具で楽しむことができます。

四角

簡単!美味しい!『キャンプでコーヒーを焙煎から楽しもう!』

① 「珈琲豆を選ぶ」
a.自分の好みの生豆を用意(今はネットなどで手軽に買えます)
②「焙煎器を選ぶ」
a.銀杏煎り器(お勧め)
b.陶器の焙烙
c.手回しの小型焙煎器(富士珈機のくるくるカンカンなど)
③ 焙煎後に煎り豆を受けるザルか新聞紙と団扇
④ 手挽きのコーヒーミル
⑤ ペーパードリップ用ドリッパーとろ紙(紙フィルターですので洗う手間が省ける)と受ける鍋かサーバー
・・を用意する。

「アウトドアでコーヒーの焙煎」  

   
a.銀杏煎り器(手網)にコーヒー生豆入れ、焚き火の残り火やガスコンロの上で焙煎!
※焙煎の手引きはネット等で紹介されていますので、それを参考にしてください。
b,焙煎したらすぐに冷やし、 まずは焙煎した豆をそのまま食べてみよう!
c.香り高い健康で新鮮なコーヒーができる。
d.焙煎時間によっていろいろな焙煎濃度に仕上げることができ、酸味、甘味、苦味、コク、香りの違いが楽しめる。
e.浅煎りにして、苦味の弱いフルーティーな酸味と香りのコーヒーに仕上げる。   
f.中煎りに焙煎して酸甘苦のバランス良いコーヒーに仕上げる。
g. 深煎りに焙煎をして、コーヒー本来の苦味とコクのコーヒーに仕上げる。(濃度があり、水出しコーヒーやカフェ・オ・レなどに向く)

フライパン

「コーヒー焙煎の楽しみ方」

コーヒー焙煎は趣味として楽しむことができます。
家の中で焙煎すると煙やチャフ(コーヒーの内果皮)などが散乱しますので、アウトドアで楽しむにはもってこいですね。
焙煎が多少イメージ通りに仕上がらなくてもそれはそれで、砂糖やミルクや香辛料などを入れたりしてバリエーションコーヒーとして楽しむことが出来ます。
自然の中での焙煎は、立ちのぼるコーヒーフレイグランスの香りがキャンプサイトに広がり、キャンパーたちに得も言われぬ香りの楽しみを与えてくれます。
焙煎後、冷却した豆をその場で挽いて淹れる楽しみもあります。焙煎したてのコーヒーは、格別な香りと味わいの喜びをもたらしてくれるでしょう!

今、コーヒー焙煎は、趣味用の焙煎器や器具がたくさん売られていますので、少しのやる気と工夫をもってすれば、だれでも手軽に家庭でコーヒー焙煎ができます。
これから家庭で焙煎して楽しむ方が増えてくるでしょう!
珈琲屋としては、コーヒーに興味を持ってくれる方が増える事は大変嬉しいことと喜んでいます。

コーヒーには色々な形の楽しみ方があります。
良質で新鮮なコーヒー豆さえ使えば、「これでなければ!」という事はありませんので、自分の好きな形で楽しんで下さい。
珈琲を生業としている私たちプロのも含めて、先人の方々が築き上げ繋げてくれた日本の素晴らしいコーヒーの世界をこれからも皆で進化発展させていきましょう!
皆様のより良いコーヒーライフを心よりお祈り申し上げます。

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