新緑が山々を彩り、いよいよ楽しいGWが始まりますね。
このGWを利用して、お友達や恋人と、今まで行ったことのない珈琲店巡りなどはいかがでしょうか?今はコロナ禍ですのでなかなか遠くには行けませんが、自分の住んでいる街の半径30km程度の範囲なら気軽に行けるのではないでしょうか?
お勧めはチェーン店や喫茶店ではなく、できれば自家焙煎珈琲店に足を運んでいただきたいと思います。チェーン店や喫茶店といわれるお店のほとんどは、味の要であるコーヒー豆をロースター(UCCなどの焙煎業者)から焙煎した豆を仕入れて、店ではその豆を使って抽出しカップで提供するだけです。
自家焙煎珈琲店は、味の要である生豆の仕入れをいろいろな種類の生豆から好みの豆を選び、修練した独自の技術と経験で焙煎、選別、粉砕、抽出、提供とカップになるまで多くの手間をかけます。カップコーヒーになるまでの「多くの工程」を日々工夫しながら、その日の一番ベストな状態に仕上げて提供していて、カップ一杯にはたくさんの店主の思いが詰まっています。
今、ビールなどもクラフト世代といわれていますが、コーヒーも「クラフトコーヒー世代」なのです!それぞれの店主の思いが個性あるコーヒーとなり、手間暇かけた、その店独自の味わいが楽しめます。
また、店によっては、布(ネル)ドリップ、ペーパードリップ、サイフォン、コーヒーブレス、エスプレッソなど抽出方法が違いますのでそれも楽しみの一つです。
その店がどんな抽出器を使用しているか?
どんなコーヒーなんだろう?
自分好みなのか?否か?・・・なども楽しむことができます。
では、自家焙煎珈琲店ではどんなコーヒーがお勧めかというと、その店に「ブレンドコーヒー」があれば、まずそれを注文してみてください。ブレンドはその店独自の味わいですので、店の特徴が良く分かり、他の店には無い唯一無二の個性が楽しめます。
ブレンドがない場合は、ストレートコーヒーを注文しますが、インドネシアの「スマトラマンデリン」があれば、それがお勧めです。コーヒーの味わいが深く独特のテロワールがありますし、店によって味創りに個性が出るコーヒーといわれています。また、スマトラマンデリンは焙煎が難しく、「マンデリンがうまく焙煎できていれば技術の高い店」といわれ、最も技術の差が出るコーヒーなのです。
店によっては、濃くて苦みのきいた味だったり、苦みが少なくお茶や柑橘系が特徴の味だったり、甘味を強調した味だったりと、店々で違う味わいのマンデリンが体験できます。
マンデリンがなければコロンビアなどほかのストレートコーヒーでも構いません。出来れば、1日に数店舗訪ねて同じ種類の豆を飲み比べると、それぞれの店の味わいや個性の違いがはっきり見て取れますよ!
また、この機会に自分の好きな味わい以外の、日頃飲まないようなコーヒーを、たまには勇気をもって(笑)飲んで体験してみるのも良いと思います。新しい味の発見があるかもしれません!気に入ったコーヒーに出会ったなら、豆を買って帰り自宅で淹れて楽しむのも良いですね!
今は、自家焙煎珈琲店は各市に数件あり、また、ネットなどで検索すればたくさんヒットすると思います。まずは“ピン”とくる自家焙煎珈琲店に足を運んで、新しい香味との出会いを楽しんでみてください。
GWを利用して、家では飲めないプロのコーヒーを友達や恋人、家族などと共に楽しんでみてください!
