カフェインとカフェインレスの効用学講座・・岡希太郎 カフェインとカフェインレスの効用学講座・・岡希太郎
カフェインとカフェインレスの効用学講座・・岡希太郎

カフェインとカフェインレスの効用学講座・・岡希太郎

更新日:2018年6月24日
東京薬科大学名誉教授 岡希太郎氏

東京薬科大学名誉教授 岡希太郎氏

いつもありがとうございます。

5月28,29日に待夢珈琲店と名古屋栄中日文化センター教室で、東京薬科大学名誉教授の岡希太郎さんお招きして「カフェインとカフェインレスの効用学」の講座を開催いたしました。

岡先生は珈琲と健康において日本では右に出る方がいない程の権威で、「珈琲の薬理学」「珈琲の処方箋」「毎日コーヒーを飲みなさい」などなどの著書を沢山出版されています。

4年前にも「コーヒーカフェインの効用講座」で来ていただきまして、今回が2回目の講座となりました。

岡先生

現代はカフェイン過剰摂取時代と言われ、カフェイン飲料が多く出回っていて摂取しすぎる傾向にあります。カフェインは薬ですので、身体に良い効果がたくさんあります。しかし、薬は用法容量を守らなければかえって体に害を及ぼします。要するに過剰摂取すると体に害を及ぼす「劇薬」となるのです。現に、カフェインは一回で11g採ると致死量に達し死ぬといわれています。コーヒーにすると約81杯飲む勘定になります。

そこまで飲む方はいないのでなにも問題はないと思われるでしょう。確かに致死量という点では問題はありませんが、健康に良い飲み方や量(杯数)があるのです。意外と知られていませんが、近年、多くの方が研究してコーヒーのカフェインやクロロゲン酸など、健康との関係が研究されています。

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パワーポイントによる講義

最近のデータで興味があるのは、

「一日4杯のコーヒーを飲むと死亡率が25%減少する」

という発表です。
コーヒーを飲む杯数によって死亡率が変わり、1日1杯から4杯までは飲む杯数が増えれば増える程「死亡率」が低下するのです。最終的に4杯飲む方は、なんと!25%も死亡率が下がるのです!びっくりですよね!

ただし、5杯以上飲むと逆に死亡率が上がるのです。これは主にカフェイン効果といわれていますが・・・、1日5杯以上飲む方は逆に要注意ですね。私も含めてお客さんの中にも一日の5杯以上飲む方が多くいます。そこで、今ブームの「カフェインレスコーヒー(デカフェ)」の登場です。

1日にたくさんコーヒーを飲まれる方にはもってこいのコーヒーがデカフェなのです。特にカフェインに敏感な方や、カフェイン過敏症など方にはもってこいのコーヒーなのです。その他、妊婦、子供、お年寄りなどにも安全に飲めて、カフェインが身体に及ぼす影響はありません。

デカフェは「まずい!」とよく言われますが、近年、コーヒー生豆からカフェインを抜く方法が格段と進化したので香味は格段と良くなり、普通のレギュラーコーヒーと味も香りも成分(カフェイン以外の)も変わらなくなりましたので、美味しくて健康なデカフェコーヒーが楽しめるようになりました。

朝は深煎りのカフェインコーヒー、昼は浅煎りのカフェインコーヒー、夕方以降はデカフェコーヒーを飲む、というのが、私が提唱する「一日の理想のコーヒーの飲み方、楽しみ方」です(笑) 自分のライフスタイルの中で、体調に合わせてカフェインコーヒーとカフェインレスコーヒーを飲み分けてください。

≪注≫2017/4/22の当サイトのブログ次に来るコーヒー第4の波?『デカフェ・コーヒー』をご参照ください。

説明

今回の講座は40名の募集に55名も参加されましたので、一部の方は立見となりました。90分ほどの長い講座でしたが、内容が素晴らしくみんな真剣に聞き入っていました。質問タイムにも多くの方が質問され時間を大幅にオーバーしてしまいました。その後も、先生の本を買い求める方が多くいて、主宰した私としてはとても楽しい会となりました。

その後、参加された方からはとても嬉しい評価を沢山の方に頂きました。今回の岡先生の資料から、少しだけ皆さんにご紹介いたしますので参考にしていただきたいと思います。資料を掲載する事を快諾いただいた岡先生に心より感謝申し上げます。
また、遠くから来ていただき、2日間に渡り2会場で講座を開催していただき誠にありがとうございました。お疲れ様でした。

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