世界で一番飲まれている飲み物「珈琲!」
中でも、ドリップで淹れたコーヒーは香味が素晴らしく、美味しいということはすでにご説明いたしましたね。
今、美味しいコーヒーは家庭で淹れて飲む時代です!やはりそれには「ドリップコーヒー」が一番だと思いますが・・・。美味しいコーヒーをドリップすることは、特別な技術は何もいりません。ちょっとしたコツを知っていただくだけで誰にでも美味しく淹れることが出来ます。
前にも説明しましたが、機械がすべて淹れる、程々の味のコンビニ100円ドリップコーヒーが何億杯も飲まれているのですよ。
この現象が、いかにドリップコーヒーに特別な技術が要らないかを証明しているといってもいいでしょう。もちろん、極めていけば奥はとても深いのですが・・・。
ドリップコーヒーを家庭で淹れると、コンビニコーヒーの半分の価格で倍も美味しいコーヒーが楽しめますよ。
私は誰でも家庭で手軽に、自分に合った健康で美味しいコーヒーが飲めるように、「ホームコーヒー」を推奨しています。
私の珈琲教室には多くの方が受講されていますが、ドリップでコーヒーを淹れる事を難しいと思って入ってくる人はとても多いです。
しかし、基本編(6回講座)を3回ほど受講すると、「すごく簡単!」「とても香りが良い!」「とても美味しい!」などの声が多くの生徒さんから聞こえてきます。
そうなのです!
美味しいドリップコーヒーを淹れるのは難しくありません!ちょっとした基本さえ知ってしまえば、誰にでも簡単に淹れられるのです!
次回からはいよいよ、「家庭で美味しいドリップコーヒーの淹れ方」の基本を、順を追って説明していきます。
では、まず初めに「ドリップコーヒー美味しさの秘密とポイント」を説明しましょう。コーヒーの抽出法には、浸漬法(ボイルド)と透過法(ドリップ)の二つの抽出法があります。では、二つの抽出法はどう違うのでしょう。
①浸漬法(ボイルド):
コーヒーの粉をお湯の中に浸し漬けて、少量の粉で多くの(雑味も含め)香味成分を抽出する方法(ターキッシュ・コーヒー、サイフォン、コーヒーブレスなど)
②透過法(ドリップ):
コーヒーの粉に上からお湯に注いで透過させ、おいしい香味成分だけを贅沢に抽出する方法(布ドリップ、ペーパードリップなど)
ドリップ抽出は雑味の無い美味しいエキスだけを贅沢に抽出する方法で、ドリッパー以外は何も使わないシンプルな抽出法です。
日本人が好むブラックコーヒーには最適な抽出法です。
◎ドリップ抽出の特徴
イ):どんな焙煎濃度の豆にも対応できる。
ロ):豆に対して適正な温度の湯を注ぐことが出来る。
ハ):湯の注ぎ方のよって狙った味が出せる。
ニ):雑味が少ない旨味成分だけを贅沢に抽出できる。
ホ):シンプル
◎ドリップ抽出の前提条件
イ):良質で新鮮なコーヒー豆
ロ):コーヒーに適した水(カルキを除去した新鮮な水)
ハ):良いドリップをするために必要な道具と器具(ドリップ専用ポット、温水計、スケール、タイマー、ドリッパー、サーバー、受けグラスなど)
ニ):良いコーヒー・グラインダー(ミル)・・必須条件!
ホ):イメージを持つ
◎ドリップ抽出の基本
イ):適切な湯の温度(深煎り、80度前後 中煎り、85度前後 浅煎り、90度前後)
ロ):適切な抽出時間(杯数、適正な粉の粗さ、量)
ハ):蒸らし時間(約30秒~)
ニ):細く垂直に注湯して、泡(アク)を落とさない
◎味の判断
イ):味の良し悪しを決めるのは味覚です。おいしい、まずいだけの自分の感覚だけの好みの表現ではなく、いろいろな香味のチェックを行ことが大切です。
ロ):苦味、酸味、甘味、香り.コク、渋味、雑味などを繰り返しチェックして、強い、弱い、無い、程度の評価から始めると、だんだん味覚は鋭くなってきます(味覚の修練)
