アンティークな珈琲店
コーヒーを楽しむにあたって一番大切な事は何でしょう?
体の中に入れる飲料ですので、当然、安全で体に良いということになると思いませんか?その基準がクリアーされて、初めて美味しい、口に合うなどの嗜好にいくように思います。
コーヒーは古くなると「過酸化脂質」なるものが多くなり、体に負担を及ぼします。もちろん良質な豆が適正な焙煎されているという条件は当然ですが、珈琲に於いて一番大切な事は「鮮度」です。
しかし、市販されている多くのコーヒーは残念ながら、古く体に負担のあるコーヒーがほとんどですね。
【コーヒーの賞味期間】
焙煎してから豆の状態で ~約3週間
粉に挽いてからは ~約2時間
エキスに抽出してからは ~約20分
・・・といわれています。
いかがですか!コーヒーの賞味期間はこんなにも短いのです。
「真空パック」だからと言って賞味期間が6か月~1年なんて表示をよく見かけますが・・ありえません!
「粉」にして「窒素置換法」などといって、缶に入って売られていますが・・ありえません!
「エキス」にしてボトルや缶コーヒーなどに詰め、コンビニやスーパーなどで売られていますが・・まったくありえません!
あらためて申します。コーヒーで一番大切な事は「鮮度」と「品質」です。
新鮮で良質な豆という素材があって初めて味や香りなどを楽しむ安全で健康的な飲み物となります。確かに、缶コーヒーや古いコーヒーを飲んだからといって、健康な方で胃の強い方は、すぐに胃が痛くなるわけでもありません。
しかし、敏感な方や胃弱な方は胃が気持ち悪くなったり、気分を害します。そういったコーヒーを毎日飲んでいるとどうなるか想像してみてください。
本来、健康的な飲み物であるコーヒーが、実は、健康を害していた・・なんてならないようにしたいものです。
今の時代は「簡単、便利、早い」がテーマのようになっていて、手間のかかる事は極力省略するようになってきました。
移動する乗り物にしても、情報にしても極力「早い」ことが良いことのように言われています。食に関しては「インスタント的」な食品が多くなり、ファーストフード(早い食事)店の台頭、買い物にしても手軽なコンビニ店の台頭が急加速しています。
現代の方々は何でも早くして、余った時間をどのように使っているのでしょうか?いろいろなことが早くなったとしても、人間自体のスピードは変わるわけではありませんね。
ストレス社会とよく言われますが、現在のスピードに付いていけない方がたくさんいるように思います。
こんな時代ゆえ、「癒し」がとても必要のような気がいたします。
コーヒーは食事と違って飲まなくても栄養失調になりませんし、死にはしません。
しかし、世界の流通金額では、石油の次に多く流通されている商品で、コメや麦など生きてく上で必要な食品などより多くお金が使われています。
びっくりですね!
何故、何を求めて人々はコーヒーをこんなにも飲むのでしょうか?
コーヒーはストレスを軽減してくれる飲み物といわれています。コーヒーの苦味は脳に刺激を与え、ストレスを和らげる効果があるようです。現代のストレス社会にコーヒーは最適な飲み物のようです。
コーヒーには習慣性があるようですが、大麻のように常用性があるわけではありませんので安心してお飲みください。
今、コーヒーはどこでも手軽に飲めますが、安全で美味しいコーヒーは、信頼のおける「喫茶店」や「珈琲店」で飲むか、新鮮なコーヒー豆を購入して、正しい淹れ方を習い、家庭で楽しむことが良いと思いますが、現実はなかなかそうはいかないようですね。
元来「癒し」、「やすらぎ」の空間であった「喫茶店」ですが、ゆっくりする時間もない現代人においては、簡単、便利、早いコーヒーが必要なのかもしれませんし、その流れは止められないのかもしれませんが・・・・。
たまには現代の恩恵によって「余った時間」を喫茶店や珈琲店で新鮮で体に良いコーヒーを飲んで、ゆっくりと過ごす「ゆとりの時間」にかえてみませんか?
近年、アメリカで、「ドリップコーヒー」が流行の兆しを見せています。ファーストフード大国のアメリカが、「早い」だけではなく、「手間」と「暇」を楽しむ時間の必要性に気が付いてきたように思います。
私たちも今一度、自分のライフスタイルを見直してみませんか?コーヒーから!!
